「途方もない」「途方に暮れる」って英語で何と言う?

みなさんは何かを強調したいときに、どういった言葉を使いますか?まずぱっと頭に浮かぶのは”very”ではないでしょうか?とても簡単で便利な言葉なので多用しがちで、別の言い方はないのだろうかと思ったこともあるでしょう。そこで今回は「途方もない」「途方に暮れる」という表現を学んでいきましょう!

 

目次

「途方もない」を英語で言うと?

まずは、日本語の「途方もない」という言葉の意味を確認していきましょう。大きく分けて3つの意味があります。

  1. 条理にはずれている。
  2. 図抜けている。比すべきものがない。
  3. 手段の施しようがなくてあきれ惑う。

簡単に言い換えると、

  1. とんでもない
  2. ずば抜けている
  3. 呆然として立ち尽くすこと

ということになります。

3番目の意味では、「途方に暮れる」とも言い換えることができますね。

 

日本語では、「途方もない」という言葉を、上記3つの意味でそれぞれ次のように使います。

  1. 1985年もののワインには途方もない値段がついた。
  2. 彼の食欲は途方もない。
  3. その分厚い説明書に途方もなくなった。

 

では、この「途方もない」を英語で表現するには、どうすれば良いのでしょうか?

「途方もない」の1、2の使い方には次のような英単語を使うことができます。

  • extraordinary「並外れた、並々ならぬ」(英検準2級以上の単語)
  • incredible「信じられない、驚くべき」(英検2級以上の単語)
  • exorbitant「〈値段・要求などが〉法外な」 (英検1級以上の単語)
  • outrageous「著しく常軌を逸脱した、突飛な」(英検1級以上の単語)

3の使い方としては、次の英語で表現ができます。

  • bewildered「当惑〔困惑〕した」(英検準1級以上の単語)

 

では、それぞれ例文を見ていきましょう。

  1. The wine from the 1985 vintage was at an exorbitant price.
    (1985年もののワインは途方もない値段でした。)
  2. His appetite is incredible.
    (彼の食欲は途方もない。)
  3. I was bewildered by the fat instruction book.
    (その分厚い説明書に途方もなくなった。)

 

「途方もない時間」の英語は?

ここで頻出度の高い、「途方もない時間」という表現を取り上げてみましょう。

「時間」を修飾する「途方もない」という形容詞のバリエーションには、次の英語を使うことができます。

  • enormous「異常に大きい、〈量〉が莫大な、〈程度・範囲〉がすごい」(英検準2級以上の単語)
  • incredible「信じられない、〈値段・速度などが〉驚くべき、甚だしい」(英検2級以上の単語)
  • tremendous「〈大きさ・量・程度などが〉すさまじい、莫大な」(英検2級以上の単語)
  • inordinate「過度の、法外な、想定外の」(英検1級以上の単語)

 

例文を見ていきましょう。

  • It took an inordinate amount of time.
    (途方もない時間がかかった。)
  • We wasted a tremendous amount of time.
    (我々は途方もない時間を無駄にした。)
  • She spent an inordinate amount of time on her job.
    (彼女は仕事に途方もない時間を費やした。)
  • The job requires enormous time.
    (その仕事は途方もない時間が必要だ。)
  • The project requires tremendous amounts of money and time.
    (そのプロジェクトは途方もない費用と時間がかかる。)

 

どれも同じような「すごい、莫大な」という意味の単語です。中でも「tremendous」は、トランプ前大統領も頻繁に使っていたフレーズとして知られています。 

 

「途方に暮れる」を英語で言うと?

「途方に暮れる」とは、上記の「途方もない」で出てきた3番目の意味「手段の施しようがなくてあきれ惑う。」と同じような意味で使われ、「方法や手段が尽きて、どうしてよいかわからなくなる。」という意味です。

英語では、”be at a loss”となります。また、”be bewildered”や”be puzzled”も同じような、「当惑〔困惑〕した」という表現で使うことができるフレーズです。

例文を見ていきましょう。

  • I was at a loss when he turned me down.
    (彼に断られ、途方に暮れた。)
  • She had a bewildered look.
    (彼女は途方に暮れた面持ちだった。)
  • They were puzzled that he had left.
    (彼が去ってしまって、彼らは途方に暮れた。)

 

「途方もない」「途方に暮れる」を英語で表現してみよう!

上記の表現を使い皆さんも英語で発信してみましょう。しかし、どれも難しい単語ですよね。そんな時は、無理せず簡単な言葉を使い表現しましょう!

例えば、

  • I don’t know what to do!(どうしたらよいかわからない!)
  • It took me so much time!(すごく長い時間がかかった!)
  • It takes a very long time!(とても長い時間がかかる!)

こうすれば簡単に表現できますね。まずは自分の言葉で言うことを優先させ、難しい言葉はその後に一つ一つ覚えていきましょう!

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