もしあなたが会社に勤めている場合、厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料が給料から天引きされていると思います。本記事では、この3つに介護保険料、労災保険料を加えた、社会保険料を英語で説明する場合の言い方をご説明します。外国籍の方と働く場合に、英語で日本の社会保険制度について説明できると、外国の方も安心して働けるでしょう。
社会保険料は英語で何と言う?
社会保険料は英語で、”social insurance premium”といいます。”social”が「社会の」という形容詞で、”insurance”が「保険」という不可算名詞です。この2つを合わせると”social insurance”で「社会保険」という意味になります。そして、最後についている”premium”は「保険料」という言葉です。
例えば、”premium”は次のように使うことができます。
How much is the premium?
(保険料はいくらですか。)
社会保険料5種類の英語表現
社会保険は、日本国憲法に定められている「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という精神のもと、国が国民の生活を支援するものです。会社員の場合の社会保険料は、「厚生年金保険料」「健康保険料」「介護保険料」「雇用保険料」「労災保険料」の5つになります。
まずはそれぞれの英語表記を見ていきましょう。
厚生年金保険料 | Employees’ Pension Insurance Premium |
健康保険料 | Employees’ Health Insurance Premium |
介護保険料 | Long-term Care Insurance Premium |
雇用保険料 | Employment Insurance Premium |
労災保険料 | Industrial Accident Insurance Premium |
ちなみに、会社員ではなく自営業者等の方は「国民健康保険料」”National Health Insurance Premium”、「国民年金保険料」”National Pension Premium”があります。
それでは次の項でそれぞれ詳しくみていきましょう。
厚生年金保険料
厚生年金保険料は、“Employees’ Pension Insurance Premium”といいます。”employee”は「従業員」という意味で、最後に複数形の”s”と「~の」を表すアポストロフィーがついています。そして、“pension”は「年金」という意味です。
【例文】
The Employees’ Pension Insurance is a system under which pensions or lump sums are paid when insured persons become old enough, disabled, or die.
(厚生年金保険は、被保険者が高齢になっととき、障害の状態になったとき、亡くなったときに年金や一時金の支給を行う制度です。)
lump sums | 一時金 |
insured person | 被保険者 |
disabled | 身体に障害のある |
健康保険料
健康保険料は、”Employees’ Health Insurance Premium”といいます。先ほどの厚生年金と同じように、会社の従業員向けなので”employees’”がついています。
【例文】
The Employees’ Health Insurance is a system under which medical benefits or allowance are paid when insured persons or their family members become sick or injured.
(健康保険は、被保険者やその家族が病気やケガをしたときに、医療の給付や手当などが支払われる制度です。)
benefit | 利益、(年金、保険などの)給付金 |
allawance | 手当 |
介護保険料
介護保険料は、”Long-term Care Insurance Premium”といいます。厚生労働省も、英語での説明にこの単語を使用しています。”long-term”は「長期の」、”care”とは「介護、世話」という意味の言葉です
【例文】
Any foreign resident listed in the Basic Resident Register must join the Long-term Care Insurance.”
(住民基本台帳に登録されている外国籍の方で、在留期間が3ヶ月を超える方は介護保険に加入する必要があります。)
resident | 住民 |
the Basic Resident Register | 住民基本台帳 |
雇用保険料
雇用保険料は、”Employment Insurance Premium”といいます。「雇用する」という動詞が”employ”で、それを名詞形にしたものが”employment”です。「雇用する、雇う」という意味で”hire”を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、それは「一時的に特定の目的で雇う」場合に使われます。
【例文】
Most of the operation costs are covered by funds from employment insurance premiums.”
(事業費の大半は、国民の払う雇用保険料で賄われている。)
operation | 事業、運転、実施 |
fund | 基金、資金 |
労災保険料
労災保険料は、”Industrial Accident Insurance Premium”といいます。”industrial”は「産業の」という形容詞で、”accident”は「事故」という名詞です。その2つを合わせて「労働災害」という意味になります。
【例文】
The Industrial Accident Insurance is applied from the time when employment agreement comes into effect.
(労災保険は雇用契約発生時から適用されます。)
apply | 適用する、応用する |
agreement | 契約、協定 |
effect | 結果、効果、効力、影響 |
社会保険料の英語を覚えて説明してみよう!
今回は、日本の社会保険料についての英語表現をまとめました。まず確実に覚えたい単語は、保険という意味の”insurance”や、「保険料」を意味する”premium”です。そこから社会保険料の英語表現を1つ1つマスターしていきましょう。この記事を参考に、外国の方と社会保険料について話す機会があれば是非使ってみてくださいね!