社会には、結婚詐欺やオレオレ詐欺、振り込め詐欺等のさまざまな詐欺があります。詐欺には遭わないに越したことはないですよね。詐欺に関する英語表現は、日常生活やニュース、法律等で使う言葉なので、学校やテキストではなかなか習わないものです。そこで今回は詐欺に関係する英語表現をご紹介します。映画やドラマの中でも使われたりするので、ぜひ覚えておきましょう。
詐欺を英語で言うと?
【詐欺】
- scam(広く使われている口語表現)
- fraud(報道や法律で使われるフォーマルな語)
【詐欺師】
- swindler(広く使われている語)
- impostor(他人の名をかたる詐称者)
- con man(confidence manの略)
- con artist(信用させて騙す詐欺師)
【詐欺に遭う】
- be / get scammed (広く使われている口語表現)
- be defraud of(フォーマルな語)
【騙す】
- be cheated(主にお金を巻き上げるために騙す)
- be deceived(真実をゆがめたりして騙す)
- be tricked(騙し取る巧妙さを強調する語)
- fall for(熟語表現)
詐欺を表す英語表現はこれ以外にもたくさんありますが、まずは口語でよく使われる”scam”、フォーマルな場で使われる”fraud”の2つを覚えておくとよいでしょう。詐欺や詐欺師と合わせて覚えたいのが「騙す」という動詞です。受け身形にすると「騙される」になります。
【例文】
- Why did you commit fraud?
(なぜ詐欺を行ったのですか。) - He got involved in a credit card scam.
(クレジットカード詐欺に遭った。) - I’ve been scammed.
(詐欺に遭ってしまった。) - He was cheated by a con artist.
(彼は詐欺師に引っかかった。)
詐欺の種類の英語表現
詐欺にもさまざまな種類があるため、次項で結婚詐欺、オレオレ詐欺、振り込め詐欺の3つについて詳しく解説します。
結婚詐欺を英語で言うと?
- marriage fraud(結婚詐欺のフォーマルな語)
- false promise of marriage(一般的な結婚詐欺)
- a sham / fake marriage(偽装結婚)
上記の2つが一般的な結婚詐欺の表現です。
“sham”、 “fake”は「偽の、偽造の」という意味なので、どちらかというと「偽装結婚」という意味になります。
【例文】
- She was a victim of marriage fraud.
(彼女は結婚詐欺の被害者だ。) - She was swindled out of her money under a false promise of marriage?
(彼女は結婚詐欺でお金を騙し取られた。)
オレオレ詐欺を英語で言うと?
- (tele)phone fraud(電話で行う詐欺のフォーマルな語)
- (tele)phone scam(電話で行う詐欺の一般的な語)
- ”It’s me” scam(電話での「オレオレ」を英語にした表現)
“(tele)phone fraud / scam”はオレオレ詐欺に関わらず、電話で行われる詐欺全般に使われる語です。
“‘It’s me’ sacm”は電話で言う「オレオレ」の部分を英語にして”scam”と合わせた語です。しかし、オレオレ詐欺は日本社会特有のものなので、使う時には少し説明が必要かもしれませんね。
【例文】
- My grandmother was almost deceived by telephone fraud yesterday.
(祖母が昨日、もう少しでオレオレ詐欺に引っかかるところだった。)
振り込め詐欺を英語で言うと?
- billing fraud(請求書詐欺)
- bank transfer fraud(銀行送金詐欺)
- swindle of remittance(送金詐欺)
前項のオレオレ詐欺も振り込め詐欺の一種ですが、上記の単語は主にお金を送金させる詐欺に使う言葉です。
“billing”の”bill”は「請求書、勘定書」といった意味なので、”billing fraud”は直訳すると「請求書詐欺」となり、それがイコール「振り込め詐欺」となるわけです。
“bank transfer”や“remittance” はそれぞれ「銀行送金」「送金」となるので、こちらも「振り込め詐欺」ということになります。
「結婚詐欺」や「オレオレ詐欺」の英語を覚えておこう!
本記事でも紹介しきれないくらい、詐欺に関する英語表現はたくさんありますが、今回ご紹介した”fraud”、“scam”の2つを覚えると、フォーマルな言い方と口語表現の両方に使うことができます。詐欺に関する英語は、映画やドラマでも聞くことがあると思いますので、そんな時は本記事を見て意味を確認してみて下さい!