日本でも軽減税率が導入されていますが、海外にも同様の税制度はあるのでしょうか?今回は、海外における軽減税率と、その英語表現について見ていきたいと思います。
まずは「軽減税率」と大きく関わりのある消費税の言い方を説明しますね。税制度は国によって異なるため、消費税の呼び方も様々です。例えば、アメリカでは厳密に言うと消費税ではなく売上税という位置づけになります。
国名 | 英語 | 日本語訳※ |
日本 | consumption tax | 消費税 |
アメリカ | sales tax | 売上税または小売売上税 |
イギリス | VAT(Value Added Tax) | 付加価値税 |
オーストラリア、ニュージーランド | GST(Goods and Services Tax) | 物品サービス税 |
カナダ | GST(Goods and Services tax), PST(Provincial Sales Tax) | 連邦物品サービス税、州売上税 |
※日本語訳は一例です。
軽減税率がある国は日本だけではなく、世界各国で導入されています。例えば、ヨーロッパの多くの国(イギリス、イタリア、オランダ、ドイツ、フランス、スペインなど)やオーストラリア、アメリカ、韓国、中国、マレーシアなどです。
軽減税率は英語で”reduced tax rate”と言います。話の流れで税の話だとわかるようなときは、”tax”を省いても構いません。
“reduce”とは「減少させる、縮小する、低減する」という動詞なので、”reduced”はその形容詞形の「減じた」という意味です。また、”tax”は「税」、”rate”は「割合、率」という意味です。
【例文】
- The reduced tax rate system for the consumption tax was introduced in 2019.
(消費税の軽減税率制度が2019年に導入された。) - The standard rate of VAT is 20% and the reduced rate of VAT applies to certain goods and services.
(VATの標準税率は20%で、軽減税率は特定の製品やサービスに適応されます。)
軽減税率の対象範囲は異なりますが、各国で導入されています。どの国でも、何が対象で何が対象外か混乱を招いているようです。それぞれの国の人と消費税や軽減税率について話をすると興味深いのではないでしょうか。