会社の会計担当や個人事業主の方が知っておきたい経費の会計知識のひとつに「減価償却」があります。日本語では知っていても英語ではどう表現するのでしょうか?本記事では、減価償却と会計に関わる用語をご紹介します。会計の専門用語のため、聞き慣れない単語かもしれませんが、オフィスでも役立つ英語表現なので、一緒に見ていきましょう!
減価償却は英語で何て言う?
減価償却とは、建物や機械等の固定資産を購入した際に、一度に経費として計上するのではなく、それぞれに設定された耐用年数に応じて一定期間で分割して経費に計上する会計処理のことです。税法基準は異なりますが、日本だけではなく、アメリカ、ドイツ、フランス等の諸外国にも同様の制度があります。
減価償却を英語でいうと、”depreciation”です。4音節目の”a”のところにアクセントがあります。
使い方を例文で見てみましょう。
The straight-line method is the simplest and the most common way of depreciation.
(定額法は最も簡単で一般的な減価償却方法です。)
「償却する」の英語は?
前項では「減価償却」という名詞形をご説明しましたが、この項では「償却する」という動詞の使い方を見ていきましょう。
「償却する」と英語で言いたい場合、先ほどの”depreciation”(減価償却)の動詞形である”depreciate”を使います。これは、主に建物や機械装置などの有形固定資産(tangible fixed assets)の減価償却に使う表現です。
また、商標権や特許権、ソフトウェアなどの無形固定資産(intangible fixed assets)の減価償却には”amortize”が使われます。
- You have bought a computer for $2,000 and wish to depreciate it over a period of five years.
(コンピューターを2000ドルで購入し、5年間で減価償却するとします。) - Buildings are depreciated using the straight-line method.
(建物は定額法で減価償却されます。) - We amortized our patent over a period of 20 years.
(私たちは我々の特許を20年で償却した。)
減価償却に関する英語表現
減価償却に関わる英語表現を一覧表にまとめました。
償却方法 | depreciation method |
定額法 | straight-line method |
定率法 | declining-balance method |
残存価格 | residual value / salvage value |
耐用年数 | service life / useful life / durable year |
一括償却 | lump-sum depreciation |
減価償却資産 | depreciable assets |
- We estimated the residual value of this machine, after 10 years of depreciation, to be $1,000.
(我々は、この機械の10年の減価償却後の残存価値は1,000ドルと見積もった。) - Residual value is the remaining value after the legal service life of a depreciated asset.
(残存価格とは、ある資産の減価償却で法定耐用年数を過ぎた後に残る価値のことです。)
減価償却の英語表現を覚えよう!
depreciation, depreciate, depreciableは、それぞれ「減価償却」の名詞、動詞、形容詞の派生語です。セットで覚えると効率的なので、ぜひまとめて頭に入れておきましょう。また、上記で紹介した関連語も併せて覚えておくと、外国の企業とやり取りする際や会計の勉強をするときに役立ちます。初心者の方には少し難しい単語ですが、使用頻度が高い単語から少しずつ覚えていきましょう!
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