学校教育は、その国の気候や文化、生活、社会環境によってそれぞれ異なります。例えば、日本の学校は4月始まりですが、世界の多くの国は9月始まりです。そこで、今回は日本の学校教育を外国の方に説明する時の英語表現を見ていきましょう。
義務教育は英語で何て言う?
- compulsory education
- mandatory education
義務教育を英語で言うと上記の2つになります。”compulsory”も “mandatory”も同じ意味で、「義務的な」という形容詞です。どちらを使っても大差はありません。
【例文】
Elementary school and junior high school are mandatory, but not high school.
(小・中学校は義務教育ですが、高校はそうではありません。)
「義務教育を受ける」の英語表現
次に「教育を受ける」という表現を見ていきましょう。この「受ける」は”receive”や”get”、”have”を使うことができます。または受け身形にして”be educated”とすることも可能です。
- receive (get / have) an education
- be educated
【例文】
- All children have the right to receive compulsory education.
(子どもは義務教育を受ける権利がある。) - John was educated in economics at Harvard.
(ジョンはハーバード大学で経済学の教育を受けた。)
小学校・中学校の英語表現
小学校は”elementary school”、または”primary school”と言います。日本の中学校は”junior high school”と訳すことがほとんどですが、外国では”middle school”が主流です。しかし国や州、公立か私立かによっても異なります。
「小学校」「中学校」のよく使われる表現
アメリカ英語 | イギリス英語 | |
小学校 | elementary school | primary school |
中学校 | middle school junior high school | secondary school |
日本の義務教育を英語で解説
ここで日本の学校制度の確認ですが、小学校を初等教育、中学校を中等教育前期課程、高校を中等教育後期課程と言います。高校も中等教育です。義務教育は初等教育(小学校6年間)と中等教育前期課程(中学校3年間)になります。
学校制度は国や州によっても異なるので、外国の方に日本の学校制度を説明したい場合の英語表現の一例をご紹介します。
Elementary school in Japan consists of six years. Children enter elementary school at the age of 6 and graduate at 12. The school year starts in April and finishes in March. After graduating from elementary school, children go to junior high school. Junior high school consists of 3 years. Elementary school (six years) and junior high school (three years) are compulsory.
(日本の小学校は6年間です。6歳で入学し、12歳で卒業します。新年度は4月に始まり、3月に終わります。小学校を卒業すると、中学校に入学します。中学校は3年間です。小学校の6年間と中学校の3年間が義務教育となります。)
海外の義務教育制度は?
諸外国にももちろん義務教育はあります。日本の様に全校統一ではなく、州ごとに義務教育の期間、開始年齢がことなる場合もあります。
国名 | 年齢 | 期間 |
日本 | 6歳~15歳 | 9年間 |
アメリカ(カリフォルニア州) | 6歳~18歳 | 12年間 |
イギリス | 5歳~16歳 | 11年間 |
フランス | 6歳~16歳 | 10年間 |
カナダ | 6歳~16歳 | 10年間 |
フィンランド | 7歳~16歳 | 9年間 |
韓国 | 6歳~15歳 | 9年間 |
義務教育について英語で解説してみよう!
こうやって見てみると、教育制度は国ごとにかなり異なります。学校の呼び方も違えば、入学する年齢、義務教育の期間も違います。私たちは中学校のことを普通に”junior high school”と言っていますが、もしかしたら外国の方の中にはピンとこない人もいるかもしれません。そんな時は本記事を参考に、日本の学校教育のことを英語で説明してあげてくださいね。