Windowsに入っていた「ソリティア」をよくプレイしていたという人は多いのではないでしょうか?ソリティアは簡単にルールを説明すると、与えられたカードを赤黒交互に、降順になるように場にカードを並べていき、最終的に上部の組札に1〜13までの数字を重ねることでクリアするゲームです。地味なゲームですが、一人でプレイできるため一度プレイすると案外くせになるゲームですよね。
では、その「ソリティア」は英語で何というかご存知ですか?本記事ではソリティアの英語表現を詳しく解説いたしますので、ぜひ覚えてくださいね!
ソリティアは英語?
「ソリティア」とは”solitaire”とつづり、英語ではありますがもともとは「孤独な、単独の、寂しい」などという意味のフランス語が語源です。
もともとのフランス語でのsolitaireの発音と英語のsolitaireの発音は似ているのですが、微妙に異なります。フランス語の発音をカタカナで書くと、「ソリテール」や「ソリテーア」といった感じですが、英語の発音は「ソリテア(ー)」となり、最初の「ソ」の部分がアクセントです。
「ソリティア」はトランプゲームの名前じゃない!
実は、「ソリティア」とは皆さんが思い浮かべているトランプゲームの名前ではなく、「一人で遊ぶカード(トランプ)ゲーム」のことです。
オックスフォード英語辞典ではソリティアを次のように説明しています。
any of various card games played by one person, the object of which is to use up all one’s cards by forming particular arrangements and sequences.
引用:Encyclopedia
日本語にすると、「一人で遊ぶ様々なカードゲームで、特定の配置や配列を形成することで、全てのカードを使い果たすことが目的のゲームです」という意味になります。今では、皆さんご存知のトランプゲームの名前として使われることが多いですが、本来は一人で遊ぶことができるトランプゲーム全般を指す言葉です。
このようなトランプゲームのことを、アメリカ英語では解説した通り”solitaire”と言いますが、イギリス英語やヨーロッパでは”patience”(ペイシェンス)と呼ぶこともあります。”patience”という英語は、「忍耐(力)、辛抱強さ」という意味で、もともと忍耐力を鍛える為のゲームだったため、イギリスやヨーロッパではソリティアを”patience”とも呼ばれるのです。
また、solitaireには「一人で遊ぶトランプゲーム」という意味以外にも、「一粒の石(特にダイヤモンド)を立て爪で留めたデザインの指輪」という意味もあります。
ソリティアを英語で言うと?
家庭向けOSとして95年に発売された、日本語版Windows95に標準添付されていたゲームのプログラミング名が「ソリティア」だった為、日本ではそのゲーム自体が「ソリティア」という名前であると現在に至るまで広く誤認されている状態です。しかし、皆さんが「ソリティア」と呼んでいるあのゲームの本来の名前は”Klondike”「クロンダイク」と言います。
以前まではWindowsに標準添付され老若男女に楽しまれていたソリティアですが、Windows8からはダウンロード及びインストールしてプレイするタイプとなりました。「Windows Solitaire Collection」からダウンロードする、私たちが以前プレイしていたオーソドックスなソリティアは、現在「Klondike」という名前で入っています。
ちなみに「クロンダイク」というのは、ゴールドラッシュで知られるカナダ北西部のユーコン準州に広がる地域と川の名前にちなんでいると言われています。
ソリティア系トランプゲームの英語表現
クロンダイク以外にもソリティア系トランプゲームは他にいくつかありますので、以下に一人で遊べるトランプゲームの英語名をご紹介します。オンラインやスマホアプリ等でプレイする際に参考にして下さいね。
フリーセル | Free Cell |
スパイダー | Spider |
ピラミッド | Pyramid |
ゴルフ | Golf |
Klondikeとは違い、フリーセルやスパイダーなどは日本での呼び方と同じ言葉が使われているので覚えやすいですね。
ソリティアの英語の意味を正しく覚えよう!
多くの日本人が、「ソリティア」=Windowsに入っていたトランプゲーム名だと思っていますが、実は「クロンダイク」というのが本来のゲーム名だったということに驚きますよね。Windowsが私たちにもたらした壮大な勘違いと言っても過言ではありません。もしかしたら、外国の方とソリティアについて話すときに少しのズレを生じさせている可能性も無きにしも非ずです。本当の名前は「クロンダイク」だということを覚えておきましょう!