お世辞を英語で言うと?お世辞がうまい」「お世辞でも嬉しい」などの表現も

話している相手に褒められたとき、「お世辞がうまいね」「お世辞でもうれしいです」などと返しますよね。では、この「お世辞」という言葉を英語でなんというか知っていますか?スラスラと英語で返せたらとてもカッコいいですよね。

そこで本記事では、お世辞の英語表現を解説していきます。さらに、お世辞の英語スラングについても解説していくので、どちらもマスターしてくださいね。

目次

お世辞を英語で言うと?

お世辞という意味を持つ単語は以下の5つです。

  • flattery 
  • compliment
  • empty compliment
  • praise
  • polite niceties 

一般的には”flattery”や”compliment”と呼ばれることが多いですので、まずはどちらかの呼び方をしっかりと押さえましょう。

日本でいう「お世辞」に特に近い言葉は”flattery”です。「本音で言っているかもしれないし、社交辞令かもしれない」のように何となくネガティブな印象も含んでいます。”flattery”は不可算名詞なので、複数形になることはありません。

“compliment”は、誉め言葉という意味の言葉です。そのため、実際には上記のようにネガティブな意味を含む日本語の「お世辞」とは少し違うニュアンスになります。そこで、より日本での意味に近づけるためには”empty compliment”を使いましょう。”empty”には、「空の」という意味合いがあるため、ネガティブなイメージがプラスされて「お世辞」に近い意味になります。“compliment”は、可算名詞なので、複数の時は複数形です。

”praise”も、“compliment”と同様に「誉め言葉」の意味で使います。

”polite niceties”は、誉め言葉や当たり障りのないコメントと訳すことができ、これも日本でいう「お世辞」に近い意味です。

「お世辞を言う」は英語で?

「お世辞を言う」という意味を持つ表現は以下の3つです。

  • flatter
  • pay compliments
  • say nice things

「3つもいきなり覚えるのが難しい」という方は、一番上の”Flatter”を覚えましょう。一番日本の「お世辞を言う」のニュアンスに近く、この後の英語表現解説にも多く出てくるのでおすすめです。余裕がある方は、他の二つも覚えていきましょう。

「お世辞でも嬉しい」は英語で?

「お世辞でも嬉しい」という意味を持つ表現は以下の3つです。

  • I am flattered.
  • You flatter me.
  • Thank you for your compliment.

「お世辞でも嬉しい」は、お世辞を言われたときに褒められていることを謙虚に受け取るというようなニュアンスがですよね。そこで、相手に伝えるときに嬉しそうに言ってみましょう。

1番よく使われる表現は、”I am flattered.”です。”Flatter”は、「人にお世辞を言う、人にお世辞を言って褒める」という意味があります。それが受け身になると、「お世辞を言われて褒められた」という意味になり、謙虚に誉め言葉を受け止めることができます。「お世辞でもうれしい」の直訳ではありませんが、嬉しさを含むニュアンスをしっかりと表すことができる表現です。”You flatter me.”も同じように「嬉しい」という気持ちを表情や声のトーン、言い方で素直に出すようにしてみましょう。

先ほどの解説にもあったように、“compliment”はポジティブな誉め言葉の意味で使われることが多いですが、”flatter”は、ネガティブなイメージがあります。なので、”Thank you for your compliment.”は「お世辞でも嬉しい」というよりはより素直な「誉めてくれてありがとう」のいうニュアンスです。

「お世辞がうまい」は英語で?

「お世辞がうまい」という意味を持つ表現は以下の5つです。

  • You flatter me.
  • I am flattered.
  • You’re just saying that. 
  • You are good at giving compliments.
  • You are good at flattery.

「お世辞でも嬉しい」にも出てきた”You flatter me.”と”I am flattered.”は、今回も直訳ではありませんが、「お世辞がうまいですね」のニュアンスの表現の中でもとても自然な表現です。お世辞を言われたときの定番フレーズとして覚えておくと良いでしょう。

”You’re just saying that”は直訳すると「ただそれ言っただけでしょ」というような意味になり、少し冷たい感じもしますが、「またまた~、上手いこと言って!」の「またまた」に近いニュアンスになります。冗談っぽい言い方ができればより良いですね。

他にも「~が得意である」というイディオムの”be good at~”を使って表現することもできます。”You are good at giving compliments.”(褒めるのが得意だね)、”You are good at flattery.”(お世辞がうまいね)という感じで使います。

お世辞の英語スラング

お世辞の英語スラングには次のような言葉があります。

  • Butter up 

アメリカ英語のスラングです。直訳すると「バターを塗る」となります。アメリカでは、この”butter up”という表現が「お世辞を言う」「おべっかを使う」という意味になるんです。相手を必要以上におだてて、媚びを売る様子を脂っこいバターに例えた表現と考えることができます。

日本でも似たような表現がありますが、思いつきますか?「ゴマをする」という表現です。「バター」が思い出せないという方は、これと似たような食べ物を使った表現だと覚えると記憶に残りやすいかもしれませんね。

お世辞の英単語やスラングを覚えて使ってみよう!

「お世辞」の英語表現の解説はいかがでしたか。同じ「お世辞」という単語にも微妙なニュアンスの違いがあったり、同じ表現でも言い方や表情一つでニュアンスが違ってくるものもあったりして面白いですね。最後に紹介した”Butter up”もぜひ使ってみてくださいね!

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